第2章 彼らは有名人だった!
千切は黙ったままスマホを見つめていた。画面には、英美子とのメッセージ履歴が開かれている。
「……俺、連絡してみる。大丈夫かどうか、聞いてみる」
潔がそっと頷いた。
「うん。千切なら、きっと伝わるよ」
蜂楽はようやく真顔になり、新聞を畳んで立ち上がった。
「……俺も、ちゃんと謝る。あのとき、軽く抱えたつもりだったけど……こんなことになるなんて思ってなかった」
そして、少し申し訳なさそうに玲王へ向き直る。
「玲王、悪いけど報道規制と、できれば記事の握りつぶし……御影グループに頼めない?」
玲王は厳しい顔のまま、静かに答えた。
「言われなくても、もう動いてる。なんせこの報道は、ブルーロックチャリティーイベントにとって痛手でしかない。これを利用して、イベントを潰そうとする連中なんてごまんといる。そうはさせるかってんだ」
鼻息荒く意気込む玲王の言葉に、談話室の空気が引き締まる。