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足元に吹き抜けてく花びら

第2章 彼らは有名人だった!


(何!?何が起きたの!?)

不安と焦りを抱えながら家に帰った。

ブルーロック施設の談話室。朝の光が差し込む中、テレビのニュース番組が流れていた。

「昨日、都内某所で倒れた女性を、かつてのブルーロックメンバーが救助したとの目撃情報がSNSで拡散。中でも、蜂楽 廻選手が女性を抱きかかえる姿が撮影され、話題となっています――」

画面には、目元にモザイクがかけられた女性と、蜂楽が彼女を抱きかかえている写真が映し出されていた。

「……っ!」

千切が立ち上がり、スマホを握りしめたまま画面を凝視する。

「これ……英美子さんだよな」

潔も顔をこわばらせ、隣で呟いた。

「まさか、こんなふうに報道されるなんて……。英美子さん、絶対驚いてる。怖がってるかもしれない」

千切は唇を噛みしめ、すぐにスマホを操作し始めた。何か言葉を送ろうとするも、指が止まる。

その横で、蜂楽はソファに寝転びながら、のんきに新聞を広げていた。

「えー、今さら?俺、朝イチで見たよこれ。ネットでもバズってるし。てかさ――」

くるりと身を起こした蜂楽は、にやりと笑って言った。

「桜沢さん……英美子さんと、俺たち恋人同士になっちゃった〜!」

「ふざけんな!」

「やめろ蜂楽!」

千切と潔が同時に詰め寄り、蜂楽の肩を揺さぶる。

「英美子さんがどんな気持ちでこれ見てるか、考えろよ!」

「そうだよ!あの人、目立つの苦手そうだったし……こんな形で名前が出たら……」

蜂楽は「ごめんごめん」と笑いながら手を挙げたが、どこか本気で悪びれていない。
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