第1章 出会いは病院で
「え、なにその返信!お茶って!デートの誘いじゃん!」
蜂楽が騒ぎ立てるように言うと、潔が顔を赤くしてうつむいた。
「千切……お前、意外と攻めるな……」
その様子を少し離れた席から見ていた玲王は、腕を組んだまま眉をひそめる。
「……なんか、面倒なことになりそうな気がする」
凪は隣でアイスティーを飲みながら、ぼんやりと千切たちを見つめていた。
「波、来るね」
玲王がちらりと凪を見ると、凪はただ頷いた。
千切のスマホは静かにテーブルに置かれ、彼の視線は画面の向こうにいる英美子へと向けられていた。
その目には、何かを期待するような光が宿っていた。
そして、静かな食堂の空気に、ほんの少しだけざわめきの予感が漂い始めていた。