• テキストサイズ

足元に吹き抜けてく花びら

第1章 出会いは病院で


その時、千切のスマホが、ひときわ高く震えた。

「……来た!」

少し興奮の混ざる千切の声に、蜂楽と潔が一斉に顔を上げる。

「えっ、マジで!?桜沢さんから!?」

蜂楽が身を乗り出し、潔も思わず手に持っていたペットボトルを置いた。

千切は画面を開き、届いたメッセージを目で追う。

『こんばんは。突然のご連絡、失礼します。
先日は本当にありがとうございました。
タクシー代の領収書を見て、皆さんにお支払いしていないことに気づきました。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
もしよろしければ、振込先など教えていただけますか?』

千切はその文面を読み終えると、ふっと口元を緩めた。

「……やっぱり、来た」

「うわー!真面目〜!でも、なんか桜沢さんらしいよね!」

蜂楽は嬉しそうに笑いながら、千切のスマホを覗き込もうとする。

「ちょ、見るなって」

千切が軽くスマホを引くと、潔が小さく笑った。
/ 110ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp