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足元に吹き抜けてく花びら

第1章 出会いは病院で


「2番目は俺ね!困ってなくても、連絡していいからね!」

最後に潔が、どこか照れくさそうに言った。

「最後は俺っす。その……荷物に何もないとは思いますが、何かあったら、いつでも連絡してください」

英美子はメモを見つめ、静かに微笑んだ。

「分かりました。本当にありがとうございます。それでは……」

そう言って、三人がタクシーに戻るのを見送った。

タクシーが走り出すと、英美子はもう一度だけ深く一礼をする。

そして、紙切れを無造作に斜めがけのバッグに放り込むと、杖をつきながらカートを引き、夕暮れの道を家路へと歩き出した。

家に着いた英美子は、肩からカバンを下ろし、カートに入っていた食材を一つひとつ丁寧に冷蔵庫へとしまっていった。

潔の言っていた通り、卵はなかったが、それ以外の食材はすべて揃っていた。しかも、どれも外側がきれいに洗われており、カートの中も丁寧に拭き取られている。几帳面な潔の人柄がにじみ出ていて、英美子は思わずぷっと吹き出した。
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