• テキストサイズ

゛裏柱゛稽古編

第2章 隠しの里へ


「斎木さんてどんな人なの?」

笹目の事は玄弥の言葉の端々にそのすごさを感じ取ることが出来て、もう1人の柱のことが気になり炭治郎が口を開いた。

「斎木さんは、1度無くなってしまった、『月の呼吸』から派生した、『星の呼吸』の使い手だ。そして何より…」

玄弥は手招きして座卓に首を突き出して3人を顔を近づけるように寄せると

「『鬼もどき』なんだ。」

と、小さな声で言った。

「『鬼もどき』?なんだそりゃ?」

聞きなれない言葉に伊之助が怪訝そうに問うと、再度3人を寄せるように玄弥が手招きして4人で顔を寄せる。そして小さな声で説明した。

「『鬼もどき』は言葉の通り鬼になりかけた人を言うんだ。1年前、斎木さんと、笹目さん、他の柱達は上弦壱の鬼と戦った時、斎木を鬼にしようとした、上弦壱の鬼が彼女に血を注ぎ込もうとしたんだ。咄嗟に鬼から離れて鬼になることは回避できたが、斎木の血に少量の鬼の血が混ざり、斎木は鬼になりかけたんだ。それを胡蝶さんの薬で何とかして、鬼になることは防げたらしいんだけど、斎木さんの容貌は変わり、特に眼が変わって、鬼と同じ眼になってしまったんだよ」

玄弥は言い終わると締めの言葉に

「これは一部の人間しか知らないことだ。斎木も、気にしてる事だから、お前たち斉木さんを見てもぜってーにジロジロ見たり失礼な態度取ったりするなよ。」

と、念押した。

「へー。そんなことがあったんだ。気の毒に…」

彼女の話を聞いて、炭治郎は複雑な想いに駆られていた。 『鬼もどき』そんな言葉があったなんて… 鬼になりかけの人間…そして、心の中で人としてその血と戦いながら鬼として生きてきた妹の禰豆子…夕食を終え、とこにつきながら、ひとつ間違えば鬼とかしてしまっていたまだ見ぬ柱の彼女を禰豆子が重なる。

「『裏柱』…どんな人たちなんだろ」

まだ見ぬ新しい『師』達のことを考えながら、炭治郎はいつの間にか眠りに落ちていた。
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp