第2章 隠しの里へ
うーんと考えながら玄弥が答えた。
「あの、玉ジャリジャリオヤジと同じくらいだとしたら、本当に強えんだな!」
口に入ったものを飲み込んで、腕を組みながら伊之助は胡座をかいて座り直した。
「その『裏柱』さん達が稽古に参加するのかい?」
炭治郎の問いかけに玄弥は頷いた。
「急遽稽古をつけてくれることになったらしい。それくらい、今回の柱稽古は力が入ってるってことだ。柱稽古の優秀成績者順に稽古に入ることになってる。明日『裏柱』の稽古に向かうのは炭治郎、お前と俺、伊之助と善逸と、数名の隊士だ。」
真面目な顔付きで玄弥は話を続けた。
「今の『裏柱』は、『星の呼吸』の使い手、斎木璃玖さんと、『鉛の呼吸』の使い手、笹目恵さんだ。」
2人の名前を聞いて、善逸が素っ頓狂な声を上げる 。
「ええー!?『裏柱』って、女の人なの!?」
別の意味で興奮し、まだ見ぬ2人の女性の柱を思い浮かべながら、善逸の顔が、少しだらしなくなる。
「なんだその顔…」
玄弥が、引き気味に言いながら、善逸から少し距離をとるように後ろに腰をずらした。
「柱が女だからって甘く見ると痛い目見るぞ。2人は本当にすげえ強い。おれ、呼吸使えないから、悲鳴嶼さんの紹介で2人に会ったことあるけど。2人とも。色んな意味でマジ強い。呼吸が使えないからって、俺に短筒を教えてくれたのは笹目さんなんだ。」
玄弥は腰にざるホルダーに収められている短筒を手で撫でながら、なつかしそうに言った。 短筒を撫でる手をみながら興味深そうに炭治郎が
「へー」
と声を漏らした。