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゛裏柱゛稽古編

第4章 地獄の一丁目!訓練開始


翌朝。まだ空がくらいうちから隊士たちは叩き起され、着替えて庭に整列させられていた。 何人かは欠伸を噛み殺し、また何人かはまだ眠たげに目を擦っていた。 そんな隊士たちの耳に昨日のように、空気を割くような、目覚めを一気に促す手打ち音がパンパンと、鳴り響いた。

「はーい!注もーく!」

幼子を集める教師のように手を叩いて視線を集めた。恵は、男性物の浴衣を粋に着こなしていた。その姿はあどけなさを残す青年のようだった。

「今日は先ず試験を行いまーす。君たちがどれくらい動けるかの試験ね。それにはまず鬼ごっこをしてもらいまーす。」

あまりにも突拍子もない課題内容に隊士たちは

「は!?鬼ごっこ?」

「そんな遊びみたいなのでいいのか?」

と口々に囁いた。 そんな隊士たちの態度に恵は表情一つ変えずに、説明を始めた。

「先ず、君たちにはこれから、これから連れてく隠したちの練習場でもあるも山の中に入って、ここにいる玲王」

玲王と紹介されたのは昨日離へ案内してくれた長身の美青年。 彼が軽く会釈した。

「そして凪」

柔らかそうなくせっ毛の、少し眠たげなかおだが、こちらも玲王とは対象的な派手とは言わないが独特の雰囲気を持った長身の美青年が

「ども」

と短く言って軽く頭を下げた。

「君たちが鬼となって、このふたりを追いかけて、体のどこかに触れてもらいます。触れることができたら触れた人の勝ち。2人のどちらかから、赤い紐をもらって、ゴールである山の山頂にいる私にわたしてねー。簡単でしょ?」

と言いながら、クルッと背を向けて、玲王と凪を連れ立って歩き出した。
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