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゛裏柱゛稽古編

第3章 鬼もどき


「君たちがこれから受ける訓練は今まで受けてきた稽古の総仕上げみたいなもんだよ。 体力、呼吸の使い方、接近戦、必要なら遠距離戦の手ほどきと、体の使い方、太刀筋の最終調整。それだけだから。稽古は明日から。今日はお風呂に浸かってご飯食べて、ゆっくり休んでねー。明日朝早いから。玲王、凪はちびちゃん達を離れに案内してあげてから、私のところに戻ってきてねー。」

と言うとニコニコと笑って手を振り隊士達を、見送った。隊士たちは立ち上がると、

「お前らーこっちに並べー」

と、いつの間にか隊士たちの前に建っていた、濃い紫色の髪にまろ眉が良く似合う整った端正な顔立ちの玲王と呼ばれていた高身長の青年の前に並んだ。璃玖と恵が去ろうとした時、炭治郎は2人の姿をチラッと盗み見していた。

笹目恵と言う『鉛柱』は、透けるような濃い栗色の髪をこの大正時代では珍しい女性の『モダン』な、ショートヘアが良く似合う凹凸がはっきりした端正な顔立ちをした女性だった。 隠しの衣装を、軍衣のように着こなす姿は華麗な将校を思い出させるものだった。

対して『星柱』斎木璃玖は、透けるような濃い紫がかった茶色い髪を1本に高くひとつにたばねて結い上げた長い髪に、猫のように丸くて、少し目尻が上がった目に厚い唇、恵とはまた違う女性らしい整った顔立ちに袴を履いて『滅』と、入った羽織を粋に着こなした独特の雰囲気を持つ女性だった。

しかし、炭治郎は見逃さなかった。 彼女の瞳の色は鮮やかな赤みがかった色をしていて、その瞳孔は鬼と同じように縦長だった。口元からは犬歯が除き、その姿はまるで ――女の鬼みたいだ。
そう。禰豆子のような鬼女のすがたをしていた。
――あの人が、玄弥の言う『鬼もどき』 その言葉が炭治郎の胸にゆっくりと広がっていった。
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