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゛裏柱゛稽古編

第3章 鬼もどき


「『裏柱』のお二人と、鉛柱の継子のおふたりです。皆さん頭を下げてください。」

よく行き届いた軍隊のように、隠し達は一斉に片膝をついて礼をした。 それに続くように慌てて集められた隊員たちも隠しのように礼をする。 列の前の、中央に恵と璃玖が足を止めて、隊士達に体を向けた。恵の継子、玲王と凪は恵の傍で控える。

「お主たち!まずは地獄の一丁目にようきた!」

よく通る澄んだこえで、璃玖は鋭く声をはりあげた。

「ここへ来たお主たちはいわば選ばれた人間であるが、私が最初に言った、地獄の一丁目という言葉を忘れるな。いや、忘れられず、思い出すだろう。ここは隠しの隠れ里にして訓練所だ。隠しは目立たぬ存在ではあるが、お主らがここまで来た時のことを思い出せ! 数人だけでお主たちを運体力、伝令を伝える素早さ、治療する知識!その全てがここで培われてきたということを!」

彼女の言葉に炭治郎、善逸、伊之助はハッとした。多分隊士全員が気づいただろう。 隠しは目立たないそんざいだが、自分たちを陰からサポートするその体力、スピード、知識は半端なものではないことを…
実際剣を奮って戦うことは少なくても、鬼殺隊隊士同様その使命は過酷で、壮絶だ。 それら全てを育ててきたのは2人の『裏柱』とこの村だった。璃玖の言葉は続く。

「お主たちの甘い考えは明日の訓練から全て無くなることになるだろう。ここにいる私、『裏柱』斎木璃玖と、笹目恵が、心身共にお主たちを鍛え直し、振るいにかけるからだ!私達は表の柱のように優しくないぞ。」

ニヤリと口の端を上げて笑う璃玖の顔に炭治郎、伊之助、玄弥以外は戦慄を感じた。善逸でさえもただならぬものを感じていた。 そんな空気を割くようにパンパン!と手を打つ音が庭に鳴り響いたと思ったら、

「そんなに怖がらなくてだ大丈夫。君たちは隠し訓練をうけにきたんじゃなくて、鬼殺隊士として、強化訓練を受けに来たんだから。 璃玖も、ちびちゃん達をビビらせないのー。」

と、のーんびりした口調で恵が口を挟んだ。
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