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゛裏柱゛稽古編

第3章 鬼もどき


少し堅苦しい昔言葉を使う璃玖に相反して気安い話し方の恵。2人は絶妙にバランスのとれた相方同士だった。 顔を見合せお互いふと微笑み合う。

「玲王!凪!そこにいるね?」

少し鋭い口調で恵が言うと

「はい。師範」

と二人の青年が、襖の向こうに控えていて、恵の言葉に声を揃えて呼応する。

「隊士達を庭に集めといて、並ばせてて。」

本当の将校のような柔らかいが、鋭い口調で2人に命令した。 2人は恵に一礼すると、すっと消えるように居なくなった。

「お主の指導も大したものだ。」

素早い動きの恵の弟子たちの動きに恵が笑って答えた。

「まぁね。めんどくさい事はなるべくしたくないから、継子には働いてもらわなきゃ!」

軽口を言ってちょっと舌を出す。 そんなめぐみの仕草に璃玖は口元を緩めて

「ではいこうか!稚魚たちの元へ――」

バサりと羽織を翻し、恵を連れたって庭へと足を運んだ。その背中には『滅』という字が刻まれていた。

門を潜り、前庭に整列した隊士たちはどこか落ち着きがなくソワソワしていた。 日は落ちて辺りは暗くなり、空は星に彩られていた。 庭の脇には松明が設置され、赤あかと、庭を照らしていた。庭の前には大きな平屋の家屋が建っていた。 建物の脇から4名の影が現れた。
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