第5章 籠
男は嬉しそうにさやかの顔を見ると、さやかの唇に自分の唇を重ねた。
「やっっっ」
さやかはやっと抵抗しようという気が起き、首を横に動かして男の唇を避けようとした。
しかし、男の右手がそれを拒んでくる。
「ぃたっっ」
男の爪は鋭く尖っており、さやかの頬をしたから鷲掴みされて爪が肌に食い込む。
力がメキメキと入り、さやかの頬から一筋の血が流れていく。
男は唇を離すと、頬の血を長い舌でざらりと掬い、喉を鳴らした。
「うわぁ!おいしいね!さやかもそうなんだね!こんな子たちを3人も連れてくるなんて、君のお母さんにはあとでご褒美をあげなくちゃ♪」
「うーん、2人はさっさと食べちゃったから、さやかを食べるのはまた今度にしよう。じゃあさやかは俺にこれからしばらく付き合ってよ。」
男は朗らかに微笑んだ。