第1章 再会
再び中也の腕の中にいた。
見上げれば、フッと笑う中也と目が合った。
4年前よりも大人びて色気も漂わせた中也に胸がキュンと高鳴った…
「白雪…」
『ッ!///』
「なっ!!!!」
ちゅっとリップ音が響き渡る…
思わず中也の唇が触れた頬に触れていた。
その箇所だけがやけに熱く感じた…
「フッ…今日はこれで我慢してやる」
そう云って中也の腕の中から解放された。
漸く解放されたという気持ちもあったけど、寂しさも感じた。
私の顔を見て中也はガシガシと頭を撫で乍ら言葉を続けた…
「この事は首領(ボス)には黙っててやる。だが、首領の耳に入るのも時間の問題だ」
「まぁ、森さんのことだ。白雪の存在も気付いているだろうね。私の予想では白雪は生け捕りにしろとの命を受けているのではないかね?」
『えっ?でも…裏切り者は即処刑って…』
「普通はな。だが、手前は別だ…なんたって手前は…」