第1章 再会
「げっ!糞太宰!!手前邪魔してんじゃねぇよ!!!」
糞っ! あと少しで接吻(キス)出来そうだったじゃねぇか!!
あの野郎…絶対ぇにこのタイミングを狙ってやがったな…
「中也、なにを云っているんだい?約束通り、白雪に逢わせてあげたではないか!ほら、近い!私の白雪なのだよ!」
「あっ!!手前ェなにしやがる!!」
『ッちょっ、太宰さん…』
腕の中にいた白雪は気付けば太宰の腕の中に…
満更でもねぇ顔をする糞太宰に困った表情をする白雪…
悔しいが美男美女とはこういうことだろう。
元々糞太宰が白雪に好意を持っていたことは知っている。
白雪と糞太宰は俺が知らねぇ4年間を共に過ごしていた。
つまり…
「手前ら付き合ってんのかよ…」
「うふっ、そりゃ勿…『付き合ってない!!』あっ!」
「ふっ…ならまだ俺にもチャンスがあるってことだよなぁ?白雪…?」
『わっ!…中也…///』
さっきの仕返しとばかりに太宰の腕の中にいる白雪の手を引き、自身の腕の中に閉じ込めた。