第1章 再会
「白雪…好きだ…」
『ふぇっ…?』
聞き間違えかと思った。
突然のことになんとも情けない声が出た…
「ずっと手前が好きだった…今もその気持ちは変わらねぇ」
真剣な瞳と目が合った。
昔から変わらない綺麗な青色の瞳はまっすぐで嘘はない。
私も好き…そう云えればどれだけ楽か…
でも今の私たちは敵対組織…
一緒になれるわけがない。
『ッ…中也…私達は今敵対組織よ…ッ!///』
「俺が聞きてぇのはそんな事じゃねぇ!手前の気持ちが聞きてぇんだよ」
口調は荒いけど、私の頬を撫でる手は壊れモノを扱うように優しかった。
鼻先が触れ合うほどの距離まで縮まる…
「白雪…好きだ…」
『ッ!…中也…私…』
さらに近づく中也の顔…
あと数ミリで唇が重なり合う…
その時だった。
「はぁ〜い、そこまで!」