第5章 変わった世界
〜♪
『ッ!お、お風呂入ってくる!!…わっ!///』
タイミングよくお湯が沸いた音で理性を取り戻した私。
慌てて中也から離れてお風呂へ向かおうとすると、身体が宙に浮いた…
実際に宙に浮いた訳ではなく、中也にお姫様抱っこされていた。
「連れて行ってやるよ」
フッと笑う中也に胸がときめいた。
そこまでは良かったのだけど、問題はお風呂についてからだった。
何故か中也まで一緒にお風呂に入ってきたのだ。
理由は心配だから…だそうだ。
大丈夫だと云ってもなかなか首を縦に振らない中也…
そして冒頭に戻るのだ。
「わーったよ、なんもしねぇから」
『ってことはなにかするつもりだったの?』
「まぁ?恋人同士で風呂に入るってことだし?…バシッ)ってぇ!」
『中也の莫迦…』
「けど心配なのは本当だ。散々手前のこと抱いたしな」
少し申し訳なさそうな表情をする中也。
そんな中也の表情に私は負けてしまう訳で…
『何もしないって約束できる?』
「ッ!ああ、約束だ」