第5章 変わった世界
『あの、中也…』
「ン?なんだ?」
『お風呂に入りたいって云ったけど…』
「"だから"連れてきてやってんじゃねぇか」
『"だから"私1人で入れるから…』
かれこれこのやり取りを5分はしている。
中也に散々抱かれた後、汗を流したくなったのだ。
お風呂に入りたいと云えば、少し待ってろと云って浴室へ向かう中也。
流石は幹部様…
幹部の部屋には寝室やお風呂などの設備があるのだ。
「湯張ってるから少し待ってろ。飲むか?」
暫くして部屋へ戻ってきた中也の手には水の入ったペットボトルが握られていた。
頷けばペットボトルのキャップを緩めてくれる中也…
ちょうど喉も渇いていた。
あれだけ声を出していたのだから…
お礼を云ってペットボトルを受け取ろうと手を伸ばしてた時だった。
「フッ…」
『?…ッ!?///』