第4章 約束
『んっ、はぁ、はぁ…ッ!ちょっ…まだするの?』
中也がその気でも私の身体は既に何度も達していて限界を迎えそうだ。
待ったをかけるも…
「あ?クソ太宰の野郎のことだ。手前に手ェ出してない訳ねぇだろ?」
『うっ…』
顎を掴まれ、顔を覗き込まれる。
流石は太宰さんの元相棒だ。
中也の云う通り、太宰さんと身体の関係がない訳ではなかった。
初めて太宰さんから求められた時、断れなかった。
拒絶すれば、彼は本当に死んでしまう…と思ったから。
織田作との約束を守る為…
何も云わない私に中也は痺れを切らし…
「ハァ…やっぱりか」
『ごめん…ンッ!いたっ…』
ガリっと鼻に噛みつかれた。
若干ヒリつく鼻をさすりながら中也を見上げると…
「いいな?これからは糞太宰には手前の指一本…否、髪の毛一本でも触れさせんじゃねぇぞ!それとだな…」
『なっ!//そ、そんな…』
中也の言葉に私は絶句した。