第4章 約束
『んっ…ッ!///』
目覚めると私は中也の腕の中に居た。
どうやら昨夜の情事後、あのまま眠ってしまったようだ。
服を探そうとするもガッチリとホールドされていて身動きがとれない。
仕方がない、中也が起きるまで大人しくしておこう。
そう思ってふと中也の顔を覗いてみると…
「ス-…」
綺麗だな…
無意識に彼の頬に触れていた。
寝顔はまだ何処か幼さが残る中也…
昔から喧嘩早くて、口調が荒い中也だけど太宰さんに劣らず綺麗な顔をしている。
私が居ない間もモテていたに違いない…そんな事を考えていると…
「ンな穴が開くくれぇ見んなら接吻くれぇしてくれよ」
『ッ!起きてたの?』
片目だけ開けて話す中也はどうやら狸寝入りをしていたようだ。
微笑み乍らも自身の頬を叩く中也に何しているのかと訊ねれば…
「夢じゃねぇか確認してた。ンな幸せなこと夢だったら凄ぇ嫌だしよ」
『ッ!///』
中也のどストレートな言葉につい胸がキュンと高鳴った。
そして昨日の情事が何故か突然今になって思い出してしまい…
「おい、なに隠れてやがんだ?」
『な、なんでもない!///』
恥ずかしくなった私はシーツに隠れた。