第4章 約束
「白雪…」
『んっ…ハッ!織田作…?私…』
「そんな顔するな、大丈夫だ。お前は死んでない」
織田作の言葉で自分はまだ死んでいないと安心した。
それじゃあどうして目の前に織田作がいるのか…
まさか…異能力を使ってしまった?
焦る私に織田作は…
ポンッ…と頭が重くなる。
織田作に頭を撫でられたのだ。
『へっ?』
「大丈夫だ、お前は異能力を使っていない。中原がギリギリのとこでお前を助けに来てくれたからな」
『ッ!中也が…?』
「ああ、俺が出てきたのはだな…お前が迷ってたからだ。迷ってるんだろ?中原とのこと…」
やっぱり織田作には敵わないな…
私は小さく頷いた。
「お前の気持ちを素直に伝えろ、いいな?」
『ッ!そんなのダメ…だって私たちは…』
「敵対組織とかそんなことは後で考えればいい。中原は素直に気持ちを伝えてくれたろ?」
そっか…
そうだ。
中也は敵対組織とかそんなこと関係なしに私のことを好きっ云ってくれたんだ…
「フッ…いいな?中原に逢ったら気持ちを伝えてやれ」
『織田作…ありがとう…ッ!!!』
突然眩しい光に包まれた…
そして次に目を開けると其処には…
「ッ!白雪!!」
『ちゅ…うや?』