第4章 約束
「はぁ?ここは"連子の外に雨"か"造花の嘘"だろうが!」
「中也、私の作戦立案が間違っていたことは?」
「チッ。糞、人使いが荒い奴だぜ」
悔しいが太宰の云う通りだ。
「重力操作…俺の異能力は触れたものの重力を操る…そのまま寝てろ、タコ。」
太宰を囮にし、敵の気が逸れたタイミングで俺の異能力…
重力操作でヤツを地面にめり込ませた。
太宰「お見事!」
「ったく、人を牧羊犬みてぇに顎で使いやがって。」
太宰「牧羊犬が居たら使うのだけど、居ないから中也で代用するしかなくてね〜」
「手前ェ〜ッ!」
1発殴ってやろうと思ったその時だった…
「ああっ…!」
「太宰!…うっ…ハッ!」
めり込ませてたはずの野郎が突然起き上がったのだ…
そんな莫迦な…
眩い光が辺りを照らす…
驚くことにあの触手野郎は化物に変身していたのだ。
「おいおい、こりゃマジでどういう冗談だぁ。」
太宰「ッく、、、、これは人外の類いだね、、、」
太宰の言葉に振り返れば…
「太宰、、、腕が…」
片腕を抑え、苦しげな太宰の表情が目に入った。
太宰「中也、死ぬ前に聞いてほしいことが、、、。」
「なっ、、、、なに云ってやがる!手前がこんな処で、、、」
らしくねぇこと云う太宰に何故か焦りを感じた。
心配…した…のだが…
「ばぁ!」