第3章 動き出す時計の針…
「ッ…なんだと…ッ」
『貴方の提案はお断りします。それに貴方の計画は探偵社が必ず阻止します』
敦くんの伝言で探偵社を…皆んなを信じるべきだと思った。
私は1人じゃない、探偵社の皆んながいる。
探偵社の人間である自分が仲間を信じないでどうするんだ…
そう思えたのだ。
だから私は彼の提案を断った。
「フッ…ハハッ…探偵社との絆か…実に感動的だ…悪く思わないでくれよ?俺がこの手で探偵社を潰しても…」
『ッ…探偵社を舐めないで下さい』
「せいぜい俺を楽しませてくれることを期待するよ…さてプリンセス…君が手を貸してくれないというならば…異能力を無理やり使わせるまでだ…」
フランシスの瞳が鋭く光、白雪を射抜いた…
「この部屋は密室…このダクトから空気の入れ替えしている。だから…ガタン)閉め切れば空気は薄くなる。さぁ何処まで耐えれるか見ものだな…」
『ッ…』
此処から白雪にとって長く苦しい時間が始まるのであった…