第3章 動き出す時計の針…
「特使の接待役がこんな木偶とはな、泣かせる人手不足じゃねぇか。生きてるヤツが出てこいよ…」
目の前に現れたのは女医と金髪のガキ…
「おいおい、たった2人かぁ?」
「探偵社は事前予約制でねぇ。対応に不満があるなら余所をあたりな」
「マフィアが敵拠点で暴れるのに予約が要ると思うかぁ?」
「はいはーい!要らないと思います!」
「賢治の云う通りだよ、暴れたいなら好きにしな。けどアンタは暴れにきたんじゃない…だろ?」
俺が此処に来たのも想定内って訳か…
「お宅の社長は?」
そこだよ。っと近くの監視カメラを指差す女医。
「うちの首領からお宅等に贈品(プレゼント)だ」
そのカメラに向かって俺は首領から預かった伝言を伝えた…
「成程、唆られる話だねぇ。けどもっと云い案があるよ…アンタの手足を削ぎ落としてから何を企んでるのか吐かせるってのはどうたい?」
「そりゃあ、すげぇ名案だ。やってみろよ?」
俺の言葉を合図に動き出す金髪頭…
なかなか面白しれぇヤツじゃねぇか。
久しぶりに楽しめそうだ…
「やはり仕事はこうじゃねぇとな!」