第2章 夢主東卍に入る
神社の裏手に連れて来られ、私は緊張していた。「あの……何ですか?」私が恐る恐る聞くとマイキーさんは言った。「……ねぇ夢子ちゃんって喧嘩は好き?」と聞かれたので私は正直に答えた。「まぁ~~悪い人をやっつけてみたいと思ったことはあり……ます……だけど……私は皆みたいに喧嘩をすることは出来ません、、、体が弱いし、、、殴られたら、、直ぐに、、骨が折れたり、絶対大怪我に繋がります」と私が言うとマイキーさんは言った。「そっか……じゃあ」マイキーさんは考えこんでしまった。「それに、、、私は、、足が不自由だから、、、バイクにも乗れな……いです、、、だから、、、確かにさっきマイキーさんが言ったように、何も出来な……いと思います」と私が言うとマイキーさんはしばらく黙ってしまった。(やっぱりダメかな……)と思っていると彼は言った。「じゃあさ、夢子ちゃんには別の役割をあげるよ」「え?」私は驚いてしまった。(別の役割?なんだろう……)するとマイキーさんは笑顔で言った。「夢子ちゃんは旗持ちをしてもらうよ」「旗持ち?」私は聞いた。すると彼は言った。「そう!夢子ちゃんは、皆の前に立って旗を持っててほしいんだ!」「……え?それだけですか?」私が聞くとマイキーさんは頷いた。(……たったそれだけでいいの?)と思っていると彼は笑顔で言った。「うん!それだけでいいよ!だってさ、見ての通り東京卍會には女の子が居ないじゃん?だから夢子ちゃんがいてくれたら、珍しいし、皆も喜んでくれると思うんだ!」と彼は言った。(……確かにそうだ……)私は納得してしまった。「それにさ、旗持ちなら車椅子でも出来るでしょ?」とマイキーさんは笑顔で言った。「……そうですね」私がそう言うと彼は私の手を取った。「じゃあ決まり!これからよろしくな!お前は今日から東京卍會の旗持ちだ!」と彼は笑顔で言った。私はマイキーさんから『初代東京卍會』と刺繍された旗を貰った。「これ、夢子ちゃんにあげる!」と笑顔で言われたので私はお礼を言った。