第2章 夢主東卍に入る
すると彼は私に気づいて話しかけてきた。「?千冬、その子誰?」とマイキーさんは言った。千冬さんは笑顔で答えた。「こいつは田中夢子って言います!車椅子なんで俺が連れてきました!」「マイキー!!こいつは俺の新しく出来たダチだ!だから集会に連れて来た!」と場地さんが言うとマイキーさんは笑顔で言った。「そっか、よろしくね」そう言って私の頭を撫でてくれた。(うわ……なんか幸せかも……)私は思わず顔が赤くなった。すると場地さんが言った。「あ!そうだ!マイキー、こいつも東京卍會に入れてくれねぇか?」と言い出したのだ。(え?!ちょっと待って……)私は驚いてしまったが、それ以上に驚いたのはマイキーさんだった。「はぁ?何言ってんの?だって足が悪いからバイク乗れねぇし、体も弱いから喧嘩も出来ねぇだろ?入っても何にも出来ねぇじゃん」とマイキーさんは言った。(……確かにそうだ……)私は思った。でも場地さんは諦めずに言った。「いや、こいつには根性がある!だから大丈夫だ!」と自信満々に言ったのだ。(……場地くん……)私は嬉しかったけど不安もあった。するとマイキーさんは少し考えてから言った。「……分かったよ」そう言うと彼は立ち上がった。「夢子ちゃんだっけ?ちょっと来てくれる?」と言って私の車椅子を押してきた。場地さんと千冬さん、ドラケンさんも私達を追いかけた。