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場地さんとマイキーが夢主を取り合う話

第2章 夢主東卍に入る


そして集会当日になった。私は緊張しながら車椅子で彼の後ろにいた。「おい!あれ見ろよ!」「あれが例の女の子か?!」周りからの視線が痛かった。中には睨んでくる人もいたけど、彼が睨み返すとみんな黙ってしまった。やがて神社の境内に近づいてきた。「、、、」「どうしたんだ?」「階段……上れない……」「あっ!そうだったな……ごめん」彼は申し訳なさそうに謝ってきた。「うーん、、どうすっかな……」場地さんは考え込んだ。(どうしよう……せっかくここまで来たのに、、)私は泣きそうになった。すると彼は言った。「よし!俺が夢子を運ぶ!」「え?!でも……」私が戸惑っていると彼は言った。「大丈夫だって!任せろ!」そう言って私をお姫様抱っこした。私はいつも家族に抱っこして移動することもあるけど、場地さんに抱っこされるのは初めてだった。彼の腕の中はとても温かくて、心地良よさを感じていた。「よし、行くぞ!」そう言って彼は歩き出した。(うわぁ……ドキドキする……)私は心臓の鼓動が早くなっていくのを感じた。そして階段を登り始めた。「力凄いね。私って抱えにくいでしょ?」私が言うと彼は言った。「いや、全然軽いぞ」「ふふっ、ありがとう。場地くんって優しいんだね」私がそう言うと彼は照れたように笑った。(可愛い……)私はそう思った。無事に境内まで着いた。すると、「場地、、、っ!?」「お前~恋人出来たのか?しかもお姫様抱っこなんて、やるな~」と銀の短髪の男の人と金の短髪の男の人が話しかけてきた。「ち、違ぇよ!こいつは彼女じゃねぇ!」と彼は慌てて否定した。すると二人はニヤニヤしながら言った。「へぇー?じゃあなんでお姫様抱っこしてんだよ?」「……それは……こいつが階段上れねぇって言うから……」と言うと銀髪の人が私を見て言った。「あ、この子か!前お前が言ってた夢子ちゃんって」「……あぁ……」と場地さんは恥ずかしそうに答えた。「へぇー!可愛いじゃん!」そう言って金髪の人は私の頭を撫でた。私は少し驚いたけど嬉しかったのでされるがままにしていた。
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