第2章 夢主東卍に入る
ご飯を食べ終わり、私達が家の外に出るとマイキーさんとドラケンさんのバイクが置いてあった。(うわぁ!カッコいい!!)「マイキーさんのバイクは大きいですね!」と言うとマイキーさんは嬉しそうに言った。「そうだろ!俺の愛車だからな!」「でも、、、俺のじゃなくて俺の兄貴のだけどね」「へー、譲って貰ったんですか?」と聞くとマイキーさんは悲しそうに言った。「うんうんうん、、」「え?どうしたんですか?」と聞くと彼は答えた。「兄貴が死んじゃったから……」それを聞いて私は驚いてしまった。(そうだったんだ……)「兄貴の、、形見の、、、バイクなんだ」それを聞いて私は胸が痛くなった。(そっか……大事な物だったんだ)「そうなんですか……」と私は言った。「うん……」マイキーさんは悲しそうに答えた。「あぁ、、そうなんだ、、」場地さんも悲しげな顔をしていた。「そんな大事なバイクを私に乗らせてくれるんですか?」と聞くと彼は答えた。「うん!夢子ちゃんならいいよ!お前なら兄貴も許してくれると思うし!」と彼は笑顔で言った。「はい!ありがとうございます!」私は嬉しくなって笑顔になった。「誰が夢子ちゃんを乗せるの?」とマイキーさんが言うと「俺が夢子を後ろに乗せてやるよ!」と場地さんが言い出した。「え~場地が乗せるの~~?」とマイキーさんは不満そうに言った。「なんだよ!文句あんのか?!」「え~~」「場地は夢子ちゃんを抱っこしてたし、場地が乗せた方がいいんじゃね?」とドラケンさんが言うと、「うっ」場地さんは私を抱き抱えた時のことを思い出したのか、顔を赤くして黙ってしまった。