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たまのケージ【ヒロアカ】

第15章 本当はね(ホークス)


ある日の月曜日。

『今週の水曜日、どこかに出かけませんか?』

上村さんから1通のメッセージが届いた。

 水曜日……

 まぁ、私今仕事ないんでいつでも空いてますとも!

「もちろんです、喜んで……っと」
ポチポチと返信をして、ベッドにごろっと横になる。

 はぁ……

 なんだ……デートって、なんか準備したっけ?

 年下の好きそうな下着……って、なんで下着だよ……まず服だろ。

 あ、やべ……あとで海野さんに、報告しなきゃ……

と、色々考えてみたものの、何故かずっと鷹見の顔がチラついて仕方がない。

 鷹見の事はいい加減、忘れろっつってんだ……

 なんでこんなに……

 チラつくんだか……

「……はぁ……」

 ……しゃーない……

 仕事探しに行くついでにデート服でも、買いに行くか!

私は、自分の気持ちを誤魔化すようにんーっと伸びをしてベッドから降りた。




そして迎えた水曜日。

待ち合わせ場所に指定された駅前に着いた私は上村さんを待っていた。
時計を見ると、まだ約束の時間の15分前。

 まだ、来ないかぁ……

そう思っていると、後ろに何やら人の気配がしたので上村さんかと思って振り返った。
「上村さ……」
「可愛い服着ちゃって、デートでもするの?」
「は!……お……」
なんと、後ろにいたのはお母さんだった。

しかも、私と同じく大分めかしこんで。

「お母さん……何してんの?こんな所で……」
「何って、デートよ」

 でっ!?

 お、お父さんは……?

「お父さんと離婚、してないのに……」
私がそう言うと、お母さんは自分の爪を眺めながら「うーん」と唸った。
「なぁんかお父さんに結婚してくれって言われたからしちゃって、19であんた産んで……もうちょっと考えるべきだったわ」
「……はぁ……」
「あんたもさ、いい歳なんだからちゃぁんと考えるのよ?何となく好かれてるからじゃなくて、本当に好きな人と結婚した方がいいわ」
「うっ!」

 そ、それってまさしく今の私の状況……

上村さんにデートしてくれって言われたからなんとなくデートして、付き合ってって言われようもんならなんとなく付き合って、この先結婚してくれって言われたらなんとなく結婚でもするんだろうか?

 いやっ、これからマジで上村さんの事好きになるかもしれないし?

 そう、そうそう!
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