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たまのケージ【ヒロアカ】

第15章 本当はね(ホークス)


 そうだ。

 私は何を期待してんだろう?

 何を……

「いや、別になんも期待なんてしてない……し……?」
モヤった気持ちをかき消すように言って、鷹見の方をなんとなく見ると、その目の下にうっすらとくまがあった。
「あの、さぁ鷹見……」
「なんですか?」
「もしかして……眠れてないの?」
「え」
何気なく聞いた事に、鷹見は一瞬ビックリした表情で私を見た。
けれど、それは本当に一瞬だけで、次見た時にはもういつもの表情に戻っていた。
「んー……どうですかね」
と、はぐらかされる。

そうやって、俺は素直だとか言っておきながら自分の本当の気持ちなんて一切言わない……気がする……この男は。

 ……なんなのよ、もう……

「そうやってなんでもヘラヘラはぐらかすならいい!帰る!なんか心配して損した!」
なんだか腹が立って、鷹見にくるりと背を向けたその時だった。

「帰んないでよ、繭莉さん」

後ろから、ぎゅっと抱きしめられた。

「……っ……」

あの日の夜の鷹見の熱が一瞬で蘇ってしまった。

「あー……お風呂のいい匂いする……」
私の首元に顔を埋めた鷹見が、シャツの中に手を差し入れたので、つい身体がぴくっと反応してしまう。
「や!……っ、やだ、鷹見……」
「だから……俺の事、拒否んないでよ……」
なんだか縋るように言われて、何故か身体から力が抜けた。

 あれ?

 なんだ……私……絆された……?

私の身体が隙だらけなのをいい事に、鷹見の手はブラジャーの上から胸に触れた。
「あっ、ん……」
「繭莉さん、マジでいい匂い……病院の同じシャンプーとか使ってんのに、なんでこんなに違うんスかね?」
「っし、知らない……っあ!」
スカートをたくし上げて、太腿をすりすりと撫でられてどこかじれったい気持ちになってしまう。

 やだ……

 私、おかしい……

 鷹見に触って欲しいとか思ってるなんて……

そんな私の気持ちに気付いたのか、太腿を撫でていた手はショーツの中へ入っていく。
「や、そこは……っ」
「だめ?」
耳元で言われて、ぞくんと快感が走る。
「だって、こんなの……」
「繭莉さんが、悪い」

 私?

 私が、どう悪いの?

「そうやって、結局俺の事許すから」
「え、そん……きゃっ!」
言い終わらないうちに、鷹見に突然横抱きにされる。
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