第6章 ブルーベリー・ナイツ(切島鋭児郎)
『ホークスにだって、女選ぶ権利と切欠位、あんだろ』
上鳴くんのいつかの言葉が、頭によぎった。
ホークスにだって、心がある。
無理強いなんて、出来る筈がない。
今すぐこの手を離して、ここ出なきゃ。
そう思うのに、身体が動かない。
「……はぁ……」
ホークスが、大きな溜息を吐いた。
「……俺の意思がどうでもいいって言うなら、さっさと終わらせるけど」
そう言われるのと同時に、私はソファに沈められていた。
「……っ……」
それが突然すぎて吃驚していると、カチャカチャとベルトを外す音が聞こえた。
「舐めてくださいよ。……俺、アナタじゃ勃ちそうにないんで」
私は眼前に差し出されたホークスのモノをゆっくりと口に含んだ。
「……んぅっ……」
全体を刺激するように、舌で舐めるとそれが少しずつ硬さを増していくのが分かった。
「ふ……んむ……っ、ん!」
突然後頭部を掴まれて、腰を振られる。
「ぅん、っふ……んんぅ……っ……」
いっぱい口の中で、ホークスのが擦れる。
少し、苦しい。
でも、それ以上に愛の欠片もないこの行為が苦しい。
最初から、分かってたのに。
「……っく……は、」
「 」
ホークスが、彼女の名前を呼んだ。
ずるっと口の中から、固くなったそれが抜かれて私は新鮮な酸素を求めて大きく呼吸した。
「……けほっ……はぁ……」
「……後ろ向いて、そこに手、ついて」
言われた通りに、後ろを向いてソファの背もたれに手をつく。
すると、ショーツをずらされて指が2本、私の中にずぶりと入ってきた。
「ぁうっ、あ!んんっ、っは……」
もう、しとどに濡れていた其処は簡単にそれを受け入れてしまう。
「俺の舐めただけで、こんな濡らしてんの?とんだ変態っスね」
「あっ、あ、ごめ、なさ……!」
「……謝られても、困るかな」
指が動く度に、くちゅくちゅと水音が響き続ける。
「あ、あんっ、そこっ……やぁ……!」
「嫌なら、止めるけど」
「ちが……きもち、よくなっちゃう、から……やだぁ……」
「……ふぅん」
まるで興味が無さそうな返事をされて、私は虚しさを覚えた。
自分から、こうなる事を望んだのに……
私は、どこまでも自分勝手だ。