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shooting star【怪獣/保科宗四郎/甘々】

第2章 幼なじみ



それにしたって、いくら何でも責任を取って結婚は責任感重すぎやしないだろうか···。

それに、私は生涯結婚しないって決めているんだ。

両親が、私を怪獣から庇って亡くなった日に···。

結婚して、私に子供が出来て、その子がもしも私と同じ道を歩んでしまったら、と考えれば考える程、私の人生の中の選択肢に結婚と言う選択肢は無いのだ。

私と同じ気持ちのまま、人生を歩んで欲しくないのだから。

私は掛け布団のシーツをギュッと無意識に握り、いつの間にかシワを作っていた。

それに、こんな形で彼の人生を滅茶苦茶にしたくない。

私は「ふぅ、」と息を吐いた。

「私と結婚なだなんて、大袈裟過ぎますよ。痕はまぁ···残ってしまうのは仕方がないと思いますが、女の子の命と引替えに出来た傷跡だと思えば誇らしい限りですし、···貴方が責任を感じる事は無いと思います」

シン、と部屋には静寂が訪れた。
おかっぱの彼は俯いて表情が読み取れない。

どうしよう。
失礼な事は···多分、言っていないはずだけれど···。

「あ、あのぉ···?」

「ぶっ」

「ぶ?」

「あっは、は、は、は、は!!!!」

「えっ、と···?」

え、何?
いきなり笑い始めた彼に、私はポカーンと口を開けた。

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