shooting star【怪獣/保科宗四郎/甘々】
第4章 距離
え、ちょっと、本当に行くの?
キィッと駐車場に車を停めたそうちゃん。
「ごめんな、やっぱりの事諦めきれへん。最初、の事見つけた時は大怪我して心臓止まるかと思たけど、こうして生きとってくれた。だからもう二度と僕の目が届かなくなる距離にいられるのは、僕が辛いんよ···やから、強引な事しとる自覚はある。に嫌われても仕方ない思っとる。せやけど、どうしてもの事、諦めきれん。好きで好きでしゃあないねん。やから···」
額に眉を寄せて苦しげ言うそうちゃんは、両手で握ったままのハンドルを無意識に力を入れて握っているようで。
まさか、そうちゃんが私の事をそんなに思ってくれていたなんて···いや、その兆しはあった。
でなければ、激務の中でお見舞いには来ないし、しかもいつも花まで持って来てくれていた···。
私はどうしたらいいんだろう。
こんなに想いを伝えてくれるそうちゃんに答えるべきだと分かってる。
けど···。
最悪な事を考えてしまう自分がいる。
両親を亡くした時のような思いはしたくないのだと···。
防衛隊の任務で、絶対な事は無いのだから。