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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第3章 憎しみ


八戒が三ツ谷家の扉を叩くと「誰ですか?」ルナが出てきたが目が腫れていて泣いていたようだった。「あ、こんにちは……八戒さんそれと、友達さんかな?どうしたの?」「あ、その……タカちゃんいますか?」八戒が恐る恐る聞くとルナは悲しそうな表情を浮かべる。「……お兄ちゃん………恋人の家に行ってるんだけど………うぅ、ぐすっ」「ど、どうしたの?ルナちゃん?」「ぐすっ、お兄ちゃん……最近様子がおかしかったから……心配で……今日も……ため息つきながら……突然家飛び出して……そのまま、恋人さんの家に行っちゃって……うぅ」「え?タカちゃんが?」「う、うん…」「でも、その子の家の場所わかるの?」「……うん。これたぶんその子住所を書いた紙」ルナは紙を渡すと、そこには「〇〇市 △丁目 15番地」と書かれていた。「わかった。とりあえず行ってみるよ」「うん……お願い……お兄ちゃんを助けてあげて……」「……もちろんだよ」マイキーとドラケンは真剣な表情で頷き合う。ーーーしばらくして二人はその家に到着したのだがそこは貧相で古い家だった。「……ここか」「うん、多分そうだと思うけど……とりあえず入ってみようよ」三人は恐る恐る玄関の扉の前まで行くと、『おらっ!てめぇ!』『キャーッ』という怒鳴り声が聞こえてきた。「っ!やっぱりタカちゃんの声だったよ」「……みたいだな。やばいな」「早く入ろう!」三人は急いで中に入ると、そこには車椅子に座った少女…夢子とボロボロの服を着た中年の男…夢子の父親と思わしき人物がいて……三ツ谷は夢子の父親の上に馬乗りになって殴っていた。「おい!何してんだよ!三ツ谷!」ドラケンが叫ぶと、三ツ谷はハッとして振り向く。「あ……み、みんな……」「タカちゃん……それはさすがにやり過ぎだよ……」「……っ!」「……とりあえず、落ち着けよ。な?」「ああ」そう言うと、三ツ谷は夢子の父親から離れ「ごめん……俺……」両足を下について項垂れた。
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