第2章 悪夢
「ねぇ、最近どうしたの?」放課後になりいつものように遊びに行った夢子も心配そうに聞いてきた。「え?何がだ?」俺は急に聞かれたことに驚く。「だって、最近の三ツ谷君おかしいよ……なんか顔色悪いし隈ができてるみたいだし……」彼女は不安そうな表情を浮かべながら言う。「……別になんでもねえよ」俺はバレないように隠そうとするが彼女にはお見通しのようだった。「……嘘だ!絶対何かあったでしょ!」夢子は詰め寄ってきたので仕方なく話すことにした。「……実はな最近変な夢を見るんだ……しかも内容が日に日に酷くなっているんだよ……だからあんまり寝れなくてさ……」俺は苦笑いしながら言う。「え?どんな夢なの?教えて?」彼女は興味津々といった様子だった。「いや、それはちょっとな……」俺が言い淀んでいると彼女はさらに問い詰めてきた。「……ねぇ、お願いだから教えて?心配だよ……私」彼女の目は真剣そのものだった。俺は根負けして話すことにした。「わかったよ……話すよ。お前…の…父親を……俺が……殺す夢……」俺は途切れ途切れに話した。