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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第2章 悪夢


「なんだと?ふざけるな!あんな奴に俺の娘は渡さんぞ!」お父さんは怒り狂っているようだったが、私はそれどころではなかった……「……うぅ、怖い……」私は泣きそうになる。すると彼が私の手を握ってくれた。「大丈夫だ……俺がいるから安心しろ」彼は優しい口調で言ってくれるとお父さんに向かって言った。「あのさぁ、親父さん……俺あんたに話があんだけど」「なんだよ?」お父さんは少し不機嫌そうな声で答える。「あんたさ……夢子と母ちゃんに暴力振るってるだろ?なんでそんなことすんだ?……夢子は病気で体弱ぇの知ってんだろ!」彼は怒気を含んだ口調で言う。「……うるせぇな!こいつらが言うこと聞かねえから仕方ねえだろ!!こいつは俺の娘だ!何しようが勝手だろうが!!」お父さんは逆ギレして叫ぶように言う。「あ?ふざけんなよ!夢子は……夢子は………お前の暴力に耐えてんだぞ!!それなのに……まだお前のこと気にかけてんだ!」彼は怒りを抑えつつも冷静に話す。「……黙れ!お前に何がわかるんだ!?」お父さんは叫ぶように言う。「ああ、わかんねぇよ!!でもな……夢子がお前が怖くてビクビクしてるところも見たし、暴力振るわれてボロボロになってる姿だって見たことあるんだよ!!」「っ!」お父さんは驚いた表情になり固まる。「おい!何とか言えよ!!コラァ!!!」彼はすごい剣幕で怒鳴りつける。「ひっ!す、すいません!」お父さんは怯えた様子で謝る。「……謝って済む問題じゃねえんだよ!!てめぇのせいで……夢子がどれだけ苦しんでるかわかってんのか!!」彼はさらに怒鳴り続ける。「もうこれ以上……俺の大切な女を傷つけんじゃねえよ!!」「っ!」私は思わず泣きそうになるが必死に我慢するのだった……
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