第2章 悪夢
「うぅ……私はそんな……お母さんもお父さんも見たくな……い」私は泣きそうになりながらも必死に話す。「……っ!……ごめん。俺」彼は辛そうな声で言う。「ううん、いいの……私が我慢すればいいだけだから……」私は泣きながら答える。「でも、それじゃお前が!」彼は私の両肩を掴むと叫ぶように言う。「大丈夫だって!私なら平気だから!」私は彼の目を見て笑顔で言うが、その笑顔はどこかぎこちないものだった。「いや!もう見ていられねぇ!……俺がお前を守る」彼は真剣な眼差しで言う。「……え?」私は思わず驚いてしまう。「俺に任せろ!」彼は私の目を見つめて言う。「っ!」私は思わず顔が赤くなるのを感じる。「あ、ありがとう……」私は照れながらも答える。「……でも、私なんかでいいの?」私は不安になりながらも聞く。「あぁ!もちろんだ!俺はお前が好きなんだよ」彼は真剣な表情で言う。「えっ!?好きって……」私はさらに顔を赤くする。「……俺さ~最初は親友としてお前を守りたいと思ってたんだけど、お前のこと知れば知るほど好きになっていったんだ」彼は照れ臭そうに笑う。「っ!……わ、私も好き!」私は思わず大声で叫ぶ。そして彼に抱きつく。「おわっ!?」彼は驚きながらも私を抱きとめてくれる。「嬉しいよ……こんな私と付き合ってくれるなんて、本当にありがとう」私は泣きながらも笑顔で言う。「あぁ……こちらこそよろしくな!」彼もまた嬉しそうに笑うのだった。