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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第2章 悪夢


次の日もその次の日も彼の家に遊びに行っていた。毎日行き過ぎてもうすっかり三ツ谷家の一員のようになってきていた。「おぉ、今日も来てくれたのか?」彼は笑顔で出迎えてくれる。「うん!だって、私……ここが好きだから」私は笑顔で答えると彼の部屋に入っていく。「そうか……」彼はどこか嬉しそうに笑う。「そういえば、最近お前の家大丈夫?お父さんの仕事上手くいってないんだろ?」彼は心配そうな顔で聞いてくる。「……うん、そうなの」私は少し悲しげに答える。「……なぁ、大丈夫なのか?その…あの……」彼は何か言いたげにしているが言葉が出てこないようだった。「もしかして」私は彼を見つめる。「……ッ!あ、あぁ……そうだ。大丈夫か?父親にまたひどいことされてないか?」彼は心配そうに聞いてくる。「……うん、最近はお母さんが睨みを利かしているから私は…大丈夫…」私は苦笑いをしながら答える。「……そっか、じゃあ良かった。顔の傷も治ったみたいだな……痕になったらどうしようかと……」彼はホッとしたような表情をして私の頭に手をポンッと置く。「でも……」私は不安そうな表情を浮かべる。「……やっぱり不安なのか?」彼は心配そうな顔で聞いてくる。「……うん、さっきの話だけど、お父さん……新しい事業がうまくいっていないからストレスが溜まってきて……その……八つ当たりみたいになってきて……」私は泣きそうになりながらも必死に話す。「マジかよ。くそっ!またなにかされたのか?」彼は怒りを露にする。「……ううん、お母さんが……私のために頑張ってくれてたんだけど、そのせいではお母さんに殴られて……」私は泣きながら話す。「っ!そんな……またなのかよ」彼は悲しそうな表情を浮かべ、拳を強く握る。
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