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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第1章 出会い


「それでね!私思っちゃったの……もし私が死んだらお母さんも私の介護から解放されるし、お父さんとも離れられる。それに……私がいなくなればお母さんもきっと楽になるって……」「っ!それは違う!」彼は大きな声で言う。「え?」私は思わず驚いてしまう。「お前が死んだらお母さんが楽になる?そんな訳あるかよ!お前がいなくなったらお母さんはまた苦しむだけだ」「でも……私なんかいなくなれば……」私がそう呟くと、彼は私の肩を掴む。そして真剣な眼差しで見つめてくる。「……頼むからそんなこと言うな!なんで……俺もお前が死んだら辛いんだよ!だから……そんなこと言わないでくれ」彼は泣きそうになるのを堪えながら言う。「うぅ、ごめんなさい……私のせいで……」私は泣きながら謝る。すると彼は私の頭を撫でてくれる。「……ううん、俺の方こそごめん。急に大声出しちゃって驚かせちゃったよな」彼はそう言って微笑む。「俺……お前にそんな辛い思いを抱えているなんて思わなかった……気づいてやれなくてごめんな」「ううん、私こそ隠しててごめんね」私は涙を拭いて謝る。「いや、いいんだ。お前が俺に話せなかったのもわかるし……」彼は優しく微笑んでくれる。「うぅ……本当にありがとう。私、君に会えて良かったよ」私は泣きながらも笑顔で言う。「俺もだ……」私もまた少し泣きそうになりながらも笑顔を作るのだった。「……じゃあさ、これからは辛いとき……もしまた死にたくなったときは俺に相談してくれよ。俺はいつでもお前の味方だから」彼は優しく微笑んでくれる。私はその言葉を聞き、また泣きそうになりながらも笑って答えるのだった。「……うん!わかった!」「本当に今日はありがとうね。」私は玄関先でお礼を言う。「いや、こちらこそありがとな」彼は笑顔で言うがどこか悲しそうだった。「……ねぇ?また遊びに来てもいいかな?」私がそう聞くと彼は一瞬驚いたような顔をしたがすぐに笑顔に戻る。「もちろんだ!いつでも来いよ」そう言って彼は私の手を握ってくれた。私は嬉しくて思わず笑顔になるのだった。「じゃあな!」彼はそう言うと玄関の扉を閉めるのだった
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