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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第1章 出会い


いわれた通りに私は学校が終わってちょっとしてから三ツ谷君の家に向かう。「ここだ……」私は少し緊張しながらもインターホンを押す。ピンポーン!と音がなり中から足音が聞こえてくる。ガチャリと音を立ててドアが開き、そこには笑顔の彼がいた。「いらっしゃい」「うん、お邪魔するね!」私は家の中に入っていくとリビングに案内された。「あれ?三ツ谷君の妹ちゃんたちは?」「あぁ、ルナとマナは今頃近所の友達と遊んでると思うぜ」彼はそう言うと冷蔵庫からジュースを取り出しコップに注いでくれる。コップを受け取って二人ともが一口飲むと彼は見つめてきて私の顔の傷に気づいのか顔を歪ませる。「それ!その傷……どうしたんだよ」彼は心配そうに聞いてくる。「あ、これね……実はお父さんに殴られちゃって」私は苦笑いをしながら答える。「は?なんでだよ」彼は驚いた様子で聞いてくる。「お父さんに……」私は泣きそうになりながら話す。「それって……」彼は驚いたように言う。「うん……お父さんはたまに機嫌が悪いと私を殴るの。でも、お母さんは私のためにいつも我慢してくれてる。」私はそう言うと涙が出そうになったが堪えて話を続ける。「え?我慢って……」「いつもお母さん……離婚したいって言ってて……でも私はお父さんとも離れて暮らしたくないの」「そんな……」彼はショックを受けた様子で固まってしまう。「だから、私はお母さんのためにもお父さんの機嫌を損なわないようにしてきた。でも……今日はたまたまいつもより機嫌が悪かったみたいで」「……」彼は黙って話を聞いている。
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