第37章 嵐の予感と「お仕置き」
ところが、その密室の壁が、凄まじい爆発音と共に吹き飛んだ!
「っはっはっは! 地味に隠れてんじゃねェよ! 愛の熱量が漏れ出してんだよォ!」
現れたのは、ド派手な着流し姿の宇髄天元さん。
さらには、後ろから実弥さんと玄弥くんも
「てめェら、離せっつってんだろォが!」と乱入。
「いいか、お前ら! 誰がを一番愛してるか、この俺が『派手』に審判してやるぜ!」
宇髄さんはそう言うと、私の腰を強引に抱き寄せ、自らの膝の上に座らせました。
「審判の基準は一つ! 『誰が一番、こいつに可愛い悲鳴を上げさせられるか』だ! まずは俺から見本を見せてやる。……お前ら、よく見て学べよ?」
「……はぁ!? 何言ってんだてめェ! 俺が一番に決まってんだろォ!」
「宇髄さん、審判なら公平に。……まずは僕が君を蕩けさせてあげる」
「……俺も、負けるつもりはない」
宇髄さんの「審判」という名の暴挙によって、部屋の中はもはや収拾不能な「愛のコンテスト」状態。
宇髄さんの手練手管な愛撫に翻弄され、義勇さんの執拗な口づけに声を奪われ、無一郎くんの若さゆえの情熱に突き上げられ、不死川兄弟の剥き出しの独占欲に包まれる。
「ひゃ、ひゃあああ! もう、誰が誰だか分からない……っ! 宇髄さん、審判になってないですー!」
私の嬉しい悲鳴は、五人の男たちの欲望をさらに加速させるガソリンでしか無い。
派手で、静かで、霞んでいて、風のように激しい。 全方位から注がれる過剰すぎる愛情に、私は意識が遠のく中で
「お館様……本当に助けて……」
と、心の中で白旗を掲げるのであった。
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