第37章 嵐の予感と「お仕置き」
……しかし、そんな感動的なシーンを、廊下から「無」の表情で見つめる二つの影があった。
「……仲が良くて何よりだ。だが、不死川兄弟だけで完結されると、俺たちの存在意義がなくなる」
義勇さんが、静かに、けれど逃げ場のないほど冷たい殺気を放っている。
「……そうだね。僕たちをのけ者にして、兄弟で共有しようなんて、厚かましいにも程があるよ」
無一郎くんの瞳には、霞どころか、真っ黒な独占欲の炎が揺らめいている。
「ひゃっ! 義勇さん、無一郎くん!?」
「。昨夜の『不貞』に対するお仕置きは、もう決めてある。……今日は、俺と時透から、一歩も離れることは許さん」
義勇さんが私の手首を掴み、無一郎くんが背後から私の腰をロックした。
「不死川兄弟には、後でたっぷり『再教育』をしてやる。……さあ、行こうか。君が昨夜のことを後悔するくらい、僕たちの愛を身体に叩き込んであげるから」
「ちょ、ちょっと待って! 実弥さん! 玄弥くん! 助けてー!」
「待てェ! てめェら、俺の女に触んじゃねェ!!」
せっかく結ばれた不死川兄弟の誓いも、嫉妬に狂った水柱と霞柱の猛攻の前に、再び大混乱の渦へと飲み込まれていくのでした。
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