第36章 不死川兄弟愛 ― 挟まれた私の受難※微裏閲覧注意※
しかし、楽しい時間は一瞬で過ぎ去るもの。
夕暮れ時、屋敷に戻った私たちを待っていたのは、怒髪天を突く実弥さんだった。
「……てめェら、よくもを連れ出しやがったなァ! 覚悟はできてんだろうなァ!」
炭治郎くんたちは「修行です!」と実弥さんに引きずられていき、私は私で、その夜、不死川兄弟の「部屋」に招かれることになりました。
「……兄貴、俺だってさんのこと……大切に思ってるんだ。……柱だからって、譲るつもりはねぇ」
「あァ!? 弟の分際で生意気言ってんじゃねェよォ! 俺の方が、こいつを想ってる時間は長いんだよォ!」
部屋の中、私は実弥さんと玄弥くんに挟まれて座らされている。
「おい、! 俺の腕の方が逞しいだろォが! 抱かれた時の安心感も、俺の方が上だ!」
実弥さんが強引に私を抱き寄せ、その逞しい胸板に顔を押し付けてきた。
「……そんなの分かんねぇだろ! 兄貴は乱暴すぎるんだ。……俺の方が、優しく……大切に、触れることができる」
玄弥くんが反対側から私の手を握り、指先に情熱的な、けれどどこか震えるキスを落としました。
「おい玄弥! どこでそんな技を覚えたァ!」
「兄貴の背中を見て覚えたんだよ!」
不器用な兄弟が、私を挟んで「どっちがより深く愛しているか」を、言葉と愛撫で競い合う夜。
実弥さんの荒々しい口づけと、玄弥くんの初々しくも熱烈なアプローチが交互に降り注ぎ、私はパニックと快楽の狭間で、何度も声を枯らしました。
「あ、実弥さん、そこ……っ! 玄弥くん、そんな顔しないで……っ!」
結局、兄弟喧嘩はいつの間にか「どっちがより私をトロトロに蕩かせられるか」という共同戦線に変わり、私は不死川家の深い、深すぎる血筋の情熱に、朝まで翻弄され続けるのであった。
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