第2章 柱合会議と、霞の少年
私は小さく一礼し、改めて前を向いた。
「柱の皆様、本日はお時間をいただき感謝いたします。
と申します。
昨日、お屋敷で意識を失っていたところをお館様に保護していただきました。詳しい経緯については、追って…
皆様に信頼していただけるよう、精一杯努めてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします」
言葉を尽くすと、お館様は満足げに微笑まれた。
「それと……! もし何か質問があれば、いつでもお答えします。遠慮なく声をかけていただけると嬉しいです!」
「うん、積極的で安心したよ。
……さて、これからは柱一人ずつに彼女の適性を見極めてもらう。同時にコミュニケーションの一環として稽古をつけてもらいたいのだが、どうかな?」
「「「御意」」」
予想に反し、罵声や敵意を向けてくる者はいなかった。
それどころか、稽古の提案もあっさりと承諾される。
(……なんだか、嵐の前の静けさみたいで逆に怖いな)
そんな予感を抱えながら、柱合会議は幕を閉じた。
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