第30章 秘薬の誤算、そして「獣」たちの目覚め※微裏閲覧注意※
「「「「「っ…………!!!」」」」」
土下座していたはずの男たちの視線が、私の白く、赤く染まった首筋や、はだけた胸元に釘付けになる。
「(……い、いけねぇ。今の姿は、毒よりも毒だぜ……)」
宇髄さんの喉が、ゴクリと鳴る。
「……、さん。……そんな格好で、そんな、優しい顔を……しないでください……っ」
炭治郎くんの瞳に、再び危うい光が宿り始めた。
「……ねえ。もう一回、薬飲んでいいかな。……今の君を見たら、正気じゃいられないよ」
無一郎くんが、ふらふらと立ち上がり、私の方へ手を伸ばす。
「……冨岡。……今ここでこいつを襲ったら、俺たちは本当の人でなしだな」
「……ああ。……だが、今、俺の右手は……お前の刀を抜くよりも速く、彼女を抱き寄せようとしている」
「「「「「うわああああああ!!(自制心との戦い)」」」」」
「皆さーん! 何をまたスイッチを入れようとしているんですかー!!」
遅れてやってきたしのぶさんが、特大の注射器を構えて乱入しましたが、時すでに遅し。
許された安堵感と、目の前の私の「毒」に当てられた男たちは、猛省していたはずが、気づけば再び「捕食者」の瞳で私を包囲し始めていた。
「ひゃ、ひゃあぁぁ! 助けてお館様ー!!」
私の平和な朝は、再び「第二回・獣たちの饗宴」の予感と共に、混沌へと飲み込まれていくのでした。
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