第30章 秘薬の誤算、そして「獣」たちの目覚め※微裏閲覧注意※
眩しい朝陽が、嵐の過ぎ去った広間を無慈悲に照らし出す。
薬の効果がようやく切れ、一人、また一人と意識を取り戻した男たちを待っていたのは、この世のものとは思えない惨状……そして、自分たちがしでかした「獣行」の記憶。
「……あ……あああ……」
最初に声を上げたのは炭治郎くん。
昨夜、理性をかなぐり捨ててに貪りついた自分の姿を思い出し、顔面を蒼白にしてその場に崩れ落ちる。
「俺は……なんてことを……!に対して、あんな……あんな獣のような真似を……っ!!」
「……切腹だ。もはや死んで詫びるしかない」
義勇さんは虚無の瞳で呟き、日輪刀に手をかけますが、その手は小刻みに震えていた。
「……僕、最低だ。あんなに泣いて嫌がってたのに、無理やり……」
無一郎くんは膝を抱えてガタガタと震え、
不死川さんに至っては
「あああああ!!」
と頭を抱えて畳に額を叩きつけている。
広間には、全柱と炭治郎くんが、一列に並んで深々と土下座(あるいは絶望)する異様な光景が広がる。
「、本当に申し訳ない!! 俺の情熱が、薬のせいで制御不能となり、君をこれほどまでに傷つけてしまった!! 万死に値する!!」
煉獄さんの叫びも、今日ばかりは懺悔の響きしかない。
「……あの……皆さん……」
震える声で私が答えると、土下座していた全員が、ビクリと肩を跳ねさせて顔を上げた。
そこには、ボロボロに乱れた着物をかろうじて羽織り、首筋や腕には真っ赤な「痕」が数え切れないほど刻まれ、涙で潤んだ瞳をさらに腫らしたの姿。
昨夜の激闘(?)を物語る、あまりにも無防備で、あまりにも「事後」を感じさせる艶やかな姿。
「……もう、許してあげますから……。だから、そんなに自分を責めないで……」
弱々しく微笑み、乱れた髪をかき上げた瞬間。
部屋の空気が、一瞬で「別の意味」で凍りつくのがわかった。
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