第24章 翌朝の情景
「せ、攻めるって……無一郎、言い方が……!」
炭治郎が顔を赤らめる中、無一郎は真剣な表情に戻り、空を見上げた。
「約束だよ。僕たちが彼女の盾になり、矛になろう。……もし、他の柱たちが彼女を奪いに来ても、僕たち二人で彼女の隣を守り抜くんだ。……が、一番笑っていられる場所を、僕たちが作る」
「……ああ。約束だ」
二人は、誰にも聞こえないほど小さな声で、けれど魂に刻むような重い誓いを交わした。
それは、一人の少女を二人の男で共有し、愛し抜き、世界の理さえもねじ伏せて守り抜くという、あまりに甘く、残酷なほどに強固な「共犯関係」の始まりだった。
離れの奥で、疲れ果てて眠り続ける私。
その指先には、先ほど炭治郎が贈った花の匂いと、無一郎が残した熱い吐息の記憶が、消えない絆として深く刻み込まれていた。
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