第2章 柱合会議と、霞の少年
隠の案内に従い、角を曲がる。
生垣の向こうから、柱たちの威厳ある気配と声が伝わってきた。緊張で跳ねる心臓を抑えるように、深く、静かに息を吐く。
お館様が、私の登場を促すように柱たちへ告げた。
「さあ、今日から私の子供たちに仲間が増えたから紹介するよ。――[#dn=2#]、こっちへおいで」
「はい、お館様」
私は一歩ずつ、丁寧に地面を踏みしめてお館様の傍らへと歩み寄った。
その瞬間、柱たちの間に微かな動揺が走る。
言葉には出さないものの、「いつの間に後ろにいたのか」という驚きが、その鋭い視線から伝わってきた。
「実は、私もまだ詳しくは聞けていないんだ。けれど、この子はこれからの決戦で大きな力をもたらしてくれると、私の予感が告げている。皆、絆を深めながら彼女のことを理解していってほしい」
「お館様、温かいお心遣い感謝いたします」
私は膝を突き、深々と頭を下げた。
「彼女の力は、磨き上げれば比類なきものになるだろう。だから柱である君たちに、彼女と交流し、稽古をつけてもらいたいと思っているんだ。……では、 、自己紹介を」
ついに、九つの鋭い視線が一斉に私に降り注いだ。
(緊張する……でも、第一印象がすべてだ!)
震える心を押さえつけ、一人一人の顔を視界に収める。沈黙を破り、口を開こうとしたその時――。
「きゃあぁっ! 女の子なんて珍しいわぁ、嬉しい!」
場にそぐわない華やかな声が響いた。
恋柱・甘露寺蜜璃が、瞳をキラキラさせて私を見つめている。その隣では、蛇柱・伊黒小芭内が少し困ったように頭を抱えていた。
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