第21章 炭治郎の「大胆な」一撃
平和なある日の午後。
産屋敷邸の庭園で、私は竈門炭治郎くんと語らっている。
「[#dn=2#]さん、本当にありがとうございました。貴方がいてくれたから、俺も禰󠄀豆子も、みんなも今ここにいられるんです」
炭治郎くんは、あの真っ直ぐな瞳で私を見つめ、ふわりと微笑みました。
「俺……ずっと言いたかったんです」
次の瞬間。
「えっ……?」
柔らかい感触が、私の唇に触れた。
炭治郎くんの、優しくて力強いキス。
あの日向のような匂いに包まれ、私は思考が真っ白にフリーズしてしまった。
「……大好きです、さん」
その甘い告白が響いた直後――。
「「「「「お前(てめぇ)ぇぇぇぇぇ!!!」」」」」
生垣の向こう、屋根の上、そして木陰から、凄まじい殺気と共に柱全員が飛び出してきた。
「炭治郎……。お前、俺の弟弟子だが……それとこれとは話が別だ」
義勇さんの瞳がかつてないほど「凪」ではない激動に揺れている。
「僕より先にそんなことするなんて、いくら君でも許さないよ。炭治郎」
無一郎くんが、無表情ながらも手に持った竹刀をミキミキと鳴らした。
「きゃあぁぁ! 炭治郎くん、大胆すぎるわっ! でも負けないんだから!」
蜜璃ちゃんも参戦し、現場は一気に修羅場と化した。
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