第20章 ハッピーエンドの奇跡
「てめぇら、いい加減にしろォ! この女が困ってるだろォが……っ、おい、。俺からも離れんじゃねぇぞ」
不死川さんまでが不器用な手つきで私の腕を掴んだ。
「ひゃ、ひゃあぁ……っ! 皆さん、近いです、近すぎます!」
お館様が遠くから
「ふふ、みんな仲が良いね」
と穏やかに見守る中、私はかつてないほどの幸福と、そして猛烈な「愛の包囲網」に翻弄されていた。
未来を知る少女としてやってきたこの世界。 けれど今、私の目の前にあるのは、物語の続きではなく、私自身が彼らと共に紡いでいく、眩しいほどに輝く「愛と奇跡の毎日」だった。
(……この世界に来て、本当によかった!)
私は、顔を真っ赤にしながらも、大切な仲間たち(兼、猛烈な求婚者たち)に囲まれて、最高の笑顔で空を見上げた。
*