• テキストサイズ

大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第19章 究極の選択:未来か、この場所か


「……みんな、ありがとう。大好きだよ」





光の濁流の中で、私は最後にそう呟いた。


無惨は消滅し、崩れゆく無限城の中で、すべての柱が生存していることを確認して。



私は、代償としてこの世界から切り離される運命を受け入れた。身体が透き通り、意識が遠のいていく。元の世界の、あの退屈で平和な日常が目の前にちらつく。





(これで、いいんだよね……?)

そう諦めかけた、その時だった。





「――ふざけるな!!」

理を、空間を、そして絶望を切り裂くような叫び声。
消えゆく私の右手を、驚くほど強い力で義勇さんが掴んだ。


「勝手にいなくなるな! 俺が、俺たちが……お前をどれだけ……っ!」
「そうだよ、逃がさない。世界のルールなんて、僕が全部斬り捨ててあげるから」

左手を無一郎くんが力任せに引き寄せる。


二人の瞳には、これまで見たこともないような必死さと、運命に抗う凄まじい意志の炎が宿っていた。




「「戻ってこい、!!!」」


二人の柱の想いが、私の暴走する力を「繋ぎ止める楔」となった。


歪んでいた時空がバキバキと音を立てて修復され、私は元の世界ではなく、血の匂いと勝利の予感に満ちた、愛おしいこの世界の地面へと叩きつけられた。

*
/ 125ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp